対談企画第一弾

これからはセンスの時代

貿日新聞主幹、朝井氏

聞き手 ヒロ(相場技研代表)


大阪商品取引所前の喫茶店にて・・・

今日は、貿日新聞主幹、朝井氏にお時間を頂き、今の商品業界、 顧問業などについて、お話をうかがうことが出来ました。


洋士(以下ヒロ)  今日はお時間を頂きありがとうございます。 まずは主幹に今の商品業界全体について感じることなどございましたらお聞かせ願いますか。

朝井主幹(以下主幹)  まずは相場技研発足おめでとう、どういうものになるか先は見えないが、 今後の期待ということで見守らせていただこうか。

ヒロ  主幹!見守るとは・・主幹にも執筆をお願いしておるんですから、 見ているだけでなく広く皆様に主幹の相場道をお教えくださいよ。

主幹  ワァハッハッハッハ。そうじゃったなぁ〜これは失礼した。 ところでヒロ君は商品業界全体で幾らの預かり資産であるか把握しておるのかね?

ヒロ  そうですね、過去10年間は4000億から5500億円と記憶しておりますが。

主幹  そうじゃな、預かり資産が増えることが無いんだ、 もちろん人の出入りお金の流れなどは日々複雑化してきてはおる。 しかし昔の相場師、玄人などはいまだに板合わせ以外は分からん!  とかザラ場を一日見て相場張るなどは出来るか! などの話はよく耳にしておる。
 しかしな、そういう輩はそういう相場を張るものなんじゃが、一般投資家などはどうだろうか?  やはり人気の高い商品に目が行ってしまうものじゃ。 今であればエネルギーなどがいい例ではある。
 インターネットの普及により、 海外の値段などわざわざ取り次ぎ店に聞かずとも各自がほしい情報を即時見ることが出来る。 ホームトレードにより気兼ねなく注文は出せる。 しかし透明度がニーズに追いついておらんのが実情ではないかね。 もちろん先日東工取がシステムを入れかえ以前にもまして透明度、 一般委託者にも分かりやすいようには努力はしておる、 しかしその努力が各取次ぎ店まで浸透しているとは思えないのも事実ではある。 いまだに一般営業に頼る取次ぎ会社がほとんどではある。

ヒロ  では、スクラップ・アンド・ビルドの商品業界に未来はあるのでしょうか?

主幹  ある、あるに決まっているやないか!  それは、二・三年後上場予定の米相場や!  この上場こそがこの商品業界を劇的に変化させると思うとるし、 そうなるべき最後のチャンスでもあると思っている。 その結果、これはあくまでも私の主観だが、預かり資産が5〜10兆も夢ではないと思うし、 それに伴い取引員の淘汰、しいては営業マンのレベルアップも求められて来ると考えている。  一言で言うと、“センス”の時代が来ると言うこっちゃ。

ヒロ  センスですか、(主幹)横文字が多いですね(笑)。 そのセンスですが、具体的に少しお願い出来ますか?

主幹  そーやな、身近な所では営業マンやな。営業マン言うても今迄はお客取りが上手い奴、 商いが上手い奴、事務処理が上手い奴、十人十色やったが、 米相場上場に伴い商品業界が今以上に一般社会に溶け込んでくると思う!  今以上にもっと、もっとセンスを問われて来るはずやわ。
 著名な本には、センスは運である。と書いてあったが、わしは、持って生まれた所から始まり、 勉強し、努力し、そして、レベルアップしていくと思うとる。 それが、取引員にも波及して行き、お客さんにも波及して来ると思うとる。 結果、胸を張って職業は商品先物業と言える時代が来ると思うし、 そうならなあかん。実際アメリカでブローカー業と言えば、メジャーな職種やからな。

ヒロ  米相場上場によって、この業界全体が変貌を遂げるわけですね。 良しも悪しも、期待に胸を膨らませ、米相場上場を待ってみたいと思います。

ヒロ  つづいて、主幹は現在も新聞社の代表として、時代と共に商品業界の一躍を担ってこられましたが、 新聞業・投資顧問業の今後の展望をお聞きかせ願いますか?(この話題は、 今回主幹が相場技研に参加、希望することにも繋がりますので、私(ヒロ)も興味深々でした)。

主幹  実はヒロ君、わしも昔、投資顧問業をやろうと思ったことがあるんだ。

ヒロ  それは正直びっくりですよ。では、なぜご自分で? なぜ相場技研で?

主幹  先ほどの重複になるかもしれんが、やはりチャンスとセンスと人間関係やな。

ヒロ  又、又、横文字が多いですね(笑)。センスは先ほど聞きましたので、チャンスとはなんですか?  人間関係とは?

主幹  ヒロ君も思うだろ、現在の投資顧問=ネット上、わしは、ネットに不慣れやから、 まあ、時代に取り残された・・・チャンスがなかった。それだけやな。但し、 仕事上ネットを見ることはしてるし、勉強はしてるつもりや。 それで、最近特に思うねんけど、ネット市場これは、投資顧問に関わらず、 不透明なところを払拭すべきと思うとる。これは、 新規立ち上げの相場技研にもお願いしたい事の一つだが、もっともっと、コメントについて、 当る外れる事よりも、外れた時の外しどころ、当った時の逃げどころ、要は、 最低30%は資金を残さねば、サービス向上を目指しているとか言えず、簡単に言うと、 執筆者も会員とがっぷり四つに組み、逃げちゃいかん!  当然サービス向上の中に、顧客の資金配分も入れとかなかかんわな。

ヒロ  なるほど、それが透明性と言う事ですね。私たちも今回かなり気を付けたつもりなんですが、 再度、考え直したいと思います。

主幹  しかしヒロくんよ。これだけは言っとくわ! 最後は度胸よ。薦める方も度胸。 選ぶお客も度胸。特にお客は、それにのる度胸が必要やな。度胸が、レベル向上に繋がるわな。

ヒロ  度胸ですか? 重い言葉ですね。

主幹  ヒロ君も度胸を身につけるように、がんばりや。

ヒロ  身につけるようにがんばります。最後になりましたが、人間関係とは?

主幹  そうそう、忘れとった。この商品業界はお金にまつわる所やから、お金ですませない物はない。 そう“義理”、“人情”と言うものも含め、対顧客、対取引員、対自分にも当てはまる事や。 ただな、相場真理は100年経とうが、200年経とうが変わらん。が、 お金で人は変わってしまうもんや、それだけは気つけや。

主幹  なにはともあれ、今回の相場技研、米相場上場に向けた方針に沿って、頑張っていこう。 陰ながら応援してるよ。相場技研スタッフにも宜しく。

ヒロ  こちらこそお願い致します。後は、コラムで勝負ですね。 コラムでは、相場技研代表と言うことで、負けませんよ!

主幹  百万年早いわ(笑)


このような感じで、主幹の言葉の重みを感じながら、対談が終わって行きました。 額に汗をかきましたが、以後も対談を予定致しておりますので、お楽しみに!

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